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2010年8月10日 (火)

脱「忙」。それから、もぎ、ほえる

 最近まで、なんだか知らないが忙しかった。

 7月中は予定がけっこう入っていて、月末締め切りの課題は提出間に合わず、しかし大学5年生にもなると神経が図太くなるので、締め切りを過ぎて提出した(そして受理された)。ちなみに、テーマは(なぜか)有機農業の流通について。比較地域社会学なる授業の課題であった。この課題作成のために調べた有機農業に関する知識を、このブログで披露してもいいけれど、いまは気がむかないのでやらないことにする。
 でも、農業というか食の未来について考えることは、日本や世界のこれからを考える上でも、とっても大切なんじゃああるまいかなどと考えながら日々を過ごしている(むにゃむにゃ)

 まぁそれはともかく…

 課題に圧殺されて、「嗚呼、自分はこんなことにばかり時間を費やして大学生活を終わらせたくないのだ」などと思って、ブログの更新をしたいと思ったときは何度かあったのだけど、結局、時間がなくて後回しにしてしまった。

 そのくせ、更新する時間ができると、「あれ、自分は何を書きたかったのだっけ」と思うようになるので、本当にタチが悪い

 で、ともかく放置気味のブログを更新しようと思っていたら、ちょうどいいところで面白いネタを見つけたので、それを題材にしてみよう。懲りずに就活について。

 僕は長文を書くのがだるいせいでブログは放置していたのだが、twitterは普段から利用している。思いついたことをその場で文字にできるtwitterというツールは、思いついたことをその場で人に伝えたいと思う僕の性にはとても合っている。そのため、毎日、暇さえあれば携帯でぴこぴこと文字を打っているのである。

 で、そのツイッターなのだが、その個々のつぶやきや、ユーザー間のやり取りをまとめた「togetter(トゥギャッター)」なるサービスもある。これは、一定のテーマで個々バラバラのつぶやきを集約したもので、ユーザーが自由に利用することが出来る(つまり、自分が「このテーマでまとめよう」と思ったら自由に使えるのである)。著名人がツイッター上で論争していたりするとすぐに、誰かが「とぅぎゃり」だすのである。

 で、前置きが長くなったが、つい数日前に、脳科学者の茂木健一郎氏(もじゃもじゃしてる人)が日本の就活について連続ツイートした内容が話題になった。発端は、読売新聞に「大卒2割、進学も就職もせず…10万人」という記事が載ったこと。これは今春卒業した大卒者のうち2割に該当する人々が卒業したものの就職などをしていない、ということを報告した記事なんだけど、茂木さんはコレについて、「いや、そもそも日本の就活はおかしいでしょ」とツッこんでるのである。なんとももっともな内容で、せっかくなので、ここでも転載しておく。(そのまま見たい人はこちらで→茂木健一郎 @kenichiromogi さんの日本の就職連続ツイートとその反響



就職(1)大卒2割、就職も進学もせずという今朝のニュース (http://bit.ly/9IP2QS ) に思うところあり、日本の就職について連続ツイートします。

就職(2) 大学3年の夏から、実質上就職活動が始まる日本の慣習は、明らかに異常である。学問が面白くなって、これからいよいよ本格的にやろうという時に、なぜ邪魔をするのか。

就職(3) そもそも、新卒一括採用という慣習は、経営的に合理性を欠く愚行だとしか言いようがない。組織を強くしようと思ったら、多様な人材をそろえるのが合理的である。なぜ、一斉に田植えでもするように、同じ行動をとるのか?

就職(4) 日本の企業がiPadのような革新的な商品、googleやyoutubeのような革新的なサービスを出せない理由の一つに、大学3年から従順に就職活動をするような人材しかとっていないという事実がある。

就職(5) なぜ、卒業した後、世界各地でボランティア活動をしたり、プログラミングの自習をしたりといった「ギャップ・イヤー」を経験した人材を採らないのか。なぜ、「履歴書に穴がある」などというくだらないことを問題にするのか。

就職(6) 新卒一括採用にこだわっていると、毎年同じ時期に大量の志願者のエントリーがあって、人事部もその能力を発揮しにくい。通年でapplicationを受け付ければ、じっくりと人物も見ることができるし、より実質的な採用ができる。新卒という縛りを外して、毎月受け付けてはどうか。

就職(7)波頭亮さんは、東大の経済を出て、都市銀行に入って一ヶ月でやめたら、変わり者だと新聞記事になった。4年間ふらふらした。マッキンゼーでインターンしたら、即採用。一ヶ月後には、マハティール首相の前でマレーシアの国家戦略についてプレゼンしていた。

就職(8) 経営上の合理的な根拠もなく新卒一括採用という続けている日本の企業は、つまり、波頭亮さんのような例外的に優秀な人材を見逃し続けているということである。

就職(9)就職も進学もしなかった2割の諸君、君たちの中には、「ずっと首輪をつけているのが良い」という日本の愚かな社会通念に反発したり、それに自分を合わせられなかった人たちがいるだろう。きみたちこそが、日本の希望だ。がんばれ!

就職(10)マスコミのみなさんにお願い。卒業して、就職も進学もしなかったのが2割、ということをあたかも異常なことのように報じるのは止めてくれませんか? 日本の常識は、世界の非常識。イギリスのギャップイヤーのことなど、少し勉強なさると良い。

就職(11) 新卒一括採用に偏した日本の就職慣行は、国連人権委員会に訴えられてもよいくらいの愚かさのレベルに達していると考える。

就職(12) 一斉に大学を卒業し、一斉に入社して働きだすという日本のやり方は、「ものづくり」中心だった頃は良かったかもしれないが、インターネットがグローバルな偶有性のネットワークを生み出す時代に、全く時代遅れになってしまった。

就職(13)新卒一括採用で、他社に遅れると優秀な人材が確保できないと思っている人事担当のみなさん。それは、おそらく幻想です。本当に優秀な人材は、そんな決まり切ったレール以外のところにいます。そろそろ、御社は、世に先駆けて新卒一括採用をやめてみませんか?

 いちいち、「就職」とつけているのは、「就職に関する話題を連続で書いているよ」というのが分かるようにするためで、twitterでも連続で書けばけっこうな長文になるのだ。しかも、文章で書くよりも要点だけまとめられるので、ある意味効率的だで、なんで僕はtwitter初心者向けのガイドみたいな文を書いてるのかさっぱり分からないw いちいちやることが親切すぎるんじゃあるまいかw

 茂木さんの指摘については、僕も基本的に同意する。どう考えたってバカげてるのだ、日本の就活は。みんなで一生懸命バカげたシステムを構築して、実際ほとんど誰も得していない。このブログでよく書いている通りだ。ちなみに茂木さんは就活くたばれデモのこともいつかブログで取り上げてくれて、「がんばりたまえ」と(上から目線な)メッセージをくれたこともある。ありがたいけど、そこまで言うならデモにも来てほしいですw(詳しくは過去のエントリー参照)

 で、これについて補足的に僕の意見を述べようと思ったのだけど、書いていたら長くなってきてめんどくさくなったので(オイオイ)、続きはまた今度書く事にしようと思うw

 すんません。書いたら読んでください。よろしくです。

 

おまけ→上で触れた読売新聞(2010年8月6日)の記事

 

大卒2割、就職も進学もせず…10万人突破

 大学を今春卒業したが、就職も進学もしていない「進路未定者」が、5人に1人に相当する約10万6000人にのぼることが5日、文部科学省が公表した学校基本調査の速報で分かった。

 昨年度比約3割の増加で、10万人突破は5年ぶり。一方、大学進学率が過去最高を更新するなど、高校から大学、大学から大学院など上位校への進学率は軒並み上昇した。就職を先送りし、進学に切り替える学生が増え、大学卒業後も行き場が見つからないという厳しい現実が浮き彫りになった。

 調査は、毎年5月1日現在でまとめている小・中・高校や大学など教育機関に関する基本統計。それによると、今春の大学卒業者約54万1000人のうち、就職も進学もしていない進路未定者は10万6397人(昨年度比約2万5000人増)だった。

 内訳は、男子5万9116人、女子4万7281人。進路未定者のうち1万9312人はアルバイトや派遣社員など、一時的な仕事に就いていた。8万7085人は卒業後もアルバイトなどをせず、大学院や専修学校、外国の大学などにも進学していなかった。

 国公私立の別では、私立が約9万3000人と全体の9割近くを占めた。また、進路未定者の6割超はいわゆる文系で、「私立文系男子」の苦戦が目立った。

 留年生も進路未定者とほぼ同数の10万6254人おり、うち7万2434人は「1年の留年」。進級時に留年した1~4年生も含まれるが、文科省は、就職浪人や国家資格を目指す5年生も多いとみている。

 一方、高校卒業者の大学・短大への入学志願率は61・8%(前年度比0・6ポイント増)と過去最高。大学院等への進学率も13・4%(同1・2ポイント増)に伸びており、就職を先送りしたケースも多いとみられる。

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コメント

こんにちは。
良い情報提供ありがとうございます。

私も、基本的にもっともな指摘だと思い、読ませて頂きました。
私が特に共感したのが、「マスコミのみなさん」というところです。
本当にその通り。マスコミは事実を伝えるだけにとどまるべきではないと思います。TVは伝える速度が大事な面があるため仕方がないところもありますが、新聞は特に、事実を伝えるだけではいけない。受け手に間違った認識を与えるだけだと思います。マスコミは中立性が大事だろうとは思いますが、背景事情を踏まえて、伝えるべきでしょう。

そういう報道をしないから、「外国人実習生の労災認定」→「なんで外国人に労災なの」とかいう指摘が生まれるのです。

今回の記事も、報道するなら、他国の状況等も指摘するべきということです。なぜこのような状況があるのか、何が問題なのかわからない。記事を書いた人が就職活動は良いものであると考えていれば、反対にそれを反映した記事を書くべきではないかとか思ってしまいます。

と、就活から離れて、マスコミ(主に新聞)について勝手に思ったことを書きました。最近、報道の甘さに嫌気がさすことが多いのです。訳がわからなくて、すみません。
ただ、情報提供に感謝申し上げる次第です。

11月はぜひ、就活デモに行きたいなーと思っています。
よろしくお願い申し上げます。

投稿: はるか(弘前大) | 2010年8月10日 (火) 10時00分

>はるか(弘前大)さん

どうも、この前はお疲れさまでしたー
最近はちょっと落ち着いたんですけど、ちょっと前は新聞見るたびに、「なんでこんな表面的なことしか書いてないんだ!」っていつもイライラしていましたよ、僕はw(ちなみにテレビはもっと嫌なので、そもそも家に置いてません。まぁいい番組もあるにはありますけど、基本的には物足りないです)

官房機密費のこともほとんど見て見ぬフリだし、資本主義グローバリゼーションについては、自然現象であるかのように捉えて、反対なんて誰も言わない。

ちょっと前まで朝日で就活に関する連載がやってたんですけど、つまんなかったですね。新聞をじっと読むよりかはツイッターで広く情報収集したほうがいい気がします。

まぁ僕は、既存のメディアをどうこうするより、自主メディアをいかに広げるかの方が興味ありますね。

またお会いした時にでもいろいろ話せたらいいですね。ぜひデモにも来てもらえたら楽しくなると思いますw

投稿: O瀧 | 2010年8月13日 (金) 11時46分

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