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2010年8月の記事

2010年8月26日 (木)

ようこそAPEC

 今月あたまぐらいの記事、今さらだけど、やっぱりろくでもないので載せておく。

ツイッター警戒せよ デモ隊集めにツール悪用 横浜APECで警察当局
8月3日7時56分配信 産経新聞

 横浜市で11月に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の警備で、警察当局はミニブログ「ツイッター」への警戒を強めている。携帯電話から瞬時に不特定多数に情報を発信できる機能が、デモ隊の集結などに利用される可能性があるからだ。海外では実際、デモ隊がツイッターを使って連絡を取り合っていたケースが確認されており、警察当局は各種団体関係者のブログの捕捉に神経をとがらせている。

 ツイッターは、パソコンや携帯電話から140字までの「つぶやき」を投稿できる簡易型のブログ。このブログをフォロー(登録)しておけば、新しい投稿を瞬時に受信できるほか、フォローしていなくてもキーワード検索すればすぐに閲覧ができる。

 警察庁によると、APECでは、反グローバリズム勢力のほか、反捕鯨国などに対する右派系市民グループのデモ活動が想定されている。こうしたメンバーが警官隊と衝突した際、ツイッターで情報を発信し、仲間を呼び寄せる可能性があるという。

 また、開催地の横浜は交通の便がよいため、デモ隊と関係ない一般市民が、ツイッターの検索などで得た情報を基に現場に駆けつけ、さらなる混乱を招く恐れも指摘されている。

 カナダ・トロントで今年6月に開催されたG20(20カ国・地域首脳会談)では、反グローバリズム勢力ら約1万人が抗議行動を実施。一部が商店のガラスを割ったり警察車両に放火したりするなど暴徒化し、約900人が身柄を拘束された。この際、デモ参加者らがツイッターを無線機代わりにして連絡を取り合う姿が何度も確認されていた。

 警察当局はこうした実態を踏まえ、抗議行動に参加する可能性のある団体関係者や、騒動が起きた際にあおるような行動をとりそうな関係者がツイッターを開設していないかチェック。会議開催中に仲間を集めるような投稿がされた場合は、警備部隊を瞬時に派遣するなどの対策を検討している。

 警察庁幹部は「日本の国際会議ではこれまで大きな抗議活動はなかった。しかし今回は、直前に韓国でG20サミットが開催されるため、日本と韓国をパックにしてヨーロッパなどから多数の反グローバリズム勢力が訪れる可能性がある。万全の警備態勢を敷きたい」としている。

【用語解説】反グローバリズム勢力

 市場経済原理が世界的に広がり地球規模での貿易が促進されることで、貧富の差の拡大や環境破壊などさまざまな社会問題が発生すると主張し、サミットなど世界各地の大規模な国際会議で抗議活動を行っている。最近では、欧米を中心にデモ隊が暴徒化し警官隊と衝突するケースが相次いでおり、警察当局が警戒を強めている。

 全く持ってくだらない記事だと思う。報道機関は、ただ警察の発表を垂れ流すことが職務では決してないはずだ。

 僕の意見は簡潔に、以下の通り。

1、デモを企画し、人を集めること、そこに参加することは誰にも譲れない正当な行為である。その際にネット上のツールを用いることは「ツール悪用」でもなんでもない。

2、G8・G20などの資本主義(新自由主義)グローバリゼーションを推進させる集まりは、民主主義の原則を破壊するような、批判されて然るべき会合である。

3、暴徒」という言葉は、一定の原則(非暴力直接行動など)を守りつつ表現活動を行う集団にはあてはまらない。一方、無原則に逮捕・拘留を行う警察の態度こそ「暴徒」と呼ぶにふさわしいように思える。

 この記事の内容は要するにこういうことだ。「公安警察という最低の組織が、こそこそやっていたことを堂々とすることにした」。それ以上でもそれ以下でもない。

 APECが来るのが楽しみだ。心から歓迎したいと思う。ようこそAPEC。

(うわ、しくじった。上の動画。ブログの埋め込みだと字幕が表示されません。youtubeのページで直接見ると字幕がつきます。携帯からだとどっちにしろ見れないかも。それから、僕はこの動画にあるようなテロリストは支持しません。繰り返すけれど、非暴力が原則なのです)

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2010年8月24日 (火)

就活と、就活デモのことをかんがえるための本

 かなーり前に東京で就活くたばれデモをやったとき、使ってたMLで流したメールで、参考になりそうな本を色々載せたものがあった。で、せっかくなので、今更ながらここに載せておこうと思った(微妙に加筆・修正してある)。内容は「就活と、就活デモのことを考える上で参考になりそうな本」。ここに載ってる本を色々読んでくれたら、僕がデモをした理由も少しは分かってもらえるんじゃないかしら。

 まずは雇用システムとか、そういう事について考える本から…

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) Book 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

著者:城 繁幸
販売元:光文社
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3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書) Book 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)

著者:城 繁幸
販売元:筑摩書房
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 いわずと知れた氏の著作。「日本型雇用」が現在の社会の中でどのような弊害を生んでいるかについて書いている。やや誇張されている感もあるけれど、年功序列・終身雇用の問題点について知るためにはとりあえずいいかも。

 ただ、個人的にはこの人の考え方はあまり好きではなくて、「3年で辞めた~」の方は、「竹中・小泉式の新自由主義プロパガンダか」と思うような記述も多々あり。
 この人は、若者の見方のフリをして「フェアな競争を」(若者にも均等のチャンスを)と主張しているのだけれど、それだけで話が終わってしまうと(社会保障などに関する話が出てこないと)、絶え間ない競争社会になって、結局生きづらくなるだけなんじゃないかと思う。僕のモットーは「ダメ人間でも生きられる社会を」なので、ちょっと相容れないところがあるのは確か。 
 

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) Book 反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)

著者:湯浅 誠
販売元:岩波書店
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格差社会―何が問題なのか (岩波新書) Book 格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

著者:橘木 俊詔
販売元:岩波書店
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 数年前からメディアなどでよく使われるようになった、「格差」「貧困」といった概念について、何が問題なのか、本当に格差や貧困は広がっているのか、といったことについてデータなどを取り上げ解説しており、こうした問題について知るための入門書として非常にとっつきやすい本。
 野宿者の自立支援活動に関わっている湯浅氏は、個人が持っている精神的・経済的余裕のことを「溜め」と表現し、それが人によって異なるために同じ出来事に遭遇しても一気に転落してしまう人とそうではない人がいることを説明しているが、これは就活においても、同じ問題が潜んでいると僕は確信している。ちなみに、このブログではあんまり書いたことないけど、僕が雇用やら福祉のことやらに問題意識を持つようになったのは、僕が関わっている野宿者支援活動が背景にある

 小泉・竹中式の「構造改革」がこの国に何をもたらしたのか、その流れはどこから始まっているのか、そうしたことも見えてくるはず。社会保障や貧困系の本は、岩波新書からたくさん出版されていて、「ルポ貧困大国アメリカ」(堤未果)や「生活保障」(宮本太郎)、「生き方の不平等」(白波瀬佐和子)なども読むとよいかも。

就活のバカヤロー (光文社新書) Book 就活のバカヤロー (光文社新書)

著者:大沢 仁,石渡 嶺司
販売元:光文社
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 ウワサの石渡氏の本w
 学生・大学・企業・就職情報会社、それぞれのプレイヤーが「就職活動」のあり方にいかに踊らされているか、就職活動がいかに問題点を抱えた茶番に成り果 てているか、ということを提起した画期的な本。なんだか学生をバカにしたような部分があって、「それは違うんじゃねーの」と思う部分もあるんだけど、就活 について考えるためには、とりあえず読んだ方がいい。

 で、この辺からやや方向転換して「社会運動を起こすこと」について考えてみるような本を…

 
貧乏人の逆襲!―タダで生きる方法 Book 貧乏人の逆襲!―タダで生きる方法

著者:松本 哉
販売元:筑摩書房
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はじめてのDIY 何でもお金で買えると思うなよ! (P-Vine BOOks) Book はじめてのDIY 何でもお金で買えると思うなよ! (P-Vine BOOks)

著者:毛利嘉孝
販売元:ブルース・インターアクションズ
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ストリートの思想―転換期としての1990年代 (NHKブックス) Book ストリートの思想―転換期としての1990年代 (NHKブックス)

著者:毛利 嘉孝
販売元:日本放送出版協会
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 上から順にいこう。松本哉(はじめ)氏は、東京・高円寺にあるリサイクルショップ屋「素人の乱」の店主で、非常にユニークなスタイルのデモや運動(?)を繰り広げている台風の目のような存在。路上で鍋をするだとか、貧乏人の解放区を作り出すために選挙に出馬して合法的に騒ぐとか…とにかく破天荒な生き方に、価値観を広げられることうけあい。個人的には、この本が出てすぐに購入し、「知人・親戚に配ってまわりたい!」と思うぐらい感銘(?)を受けたヒット作だった(実際に配ったら、たぶん大顰蹙を買うw)。
 この本については、また別のエントリーで取り上げようかなと思う。本当に面白いので、死ぬまでに読んだほうがいい。ちなみに北大の図書館(北分館)にはなぜか3冊も置いてある。グッジョブすぎるww

 で、次。毛利嘉孝氏は、東京芸大の准教授で、文化と政治の融合などについて研究している。いわゆる「カルチュラル・スタディーズ」の研究者。新しい運動の様子を紹介したり、そうした運動の流れをパンクやレイヴなどの文化的な歴史を通して解説している。
 「はじめてのDiY」は単行本化もされているけれど、もともとはネット上のサイトに連載されていたのものなので、ほとんど同じものがネット上でも見れる(書籍の方が、内容がまとまってて分かりやすいし読みやすいので買うことをオススメ)。これも「価値観変わる」系の本。
はじめてのDiY http://blog.fujitv.co.jp/takeshi_diy/M200604.html

 また、「ストリートの思想」とは、「文化」「政治」「思想」の融合したある新しい形の「運動=政治」のこと。そうした運動が生まれた背景には、資本主義の浸透(進行)を前提とした社会やメディアの「スペクタクル化」があるのだが、実は「大学の就職予備校化(≒政治的ラディカルさの後退)」もその流れに沿ったものだというのは、就活を考える上でのポイントでもあるはず。
 これは上の二つよりも硬派で、比較的読み応えがある。

 三冊とも、既存の左翼系運動や政治運動とは一線を画す形で生まれた、新しい形の「運動」の動向を知るためにの最良の本だと思われる。

フリーター労組の生存ハンドブック―つながる、変える、世界をつくる Book フリーター労組の生存ハンドブック―つながる、変える、世界をつくる

著者:清水 直子,園 良太
販売元:大月書店
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 東京で活躍するフリーター全般労組(個人でも加入できるユニオン)の方が編集した本。前半は労働法に関する知識や、社会保険や労災、労働組合などの利用の仕方が書いてあり、後半では社会の矛盾に立ち向かうために、仲間を集め、行動を起こす非常に実践的な話が書いてある。

 この本のキャッチコピーは死ぬな、読め!というもので、社会のあり方に絶望して死んじゃう前にやることがあるよと教えてくれる。僕も札幌でデモをする際に参考にした、とても便利な本。行動を起こす人にも、起こさない人にも、これを読んで色々考えて欲しいと思う。

フランス ジュネスの反乱―主張し行動する若者たち Book フランス ジュネスの反乱―主張し行動する若者たち

著者:山本 三春
販売元:大月書店
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 2006年と2007年、フランス全土で起こった暴動と、政府の方針へ反対する運動の顛末を記録したノンフィクション。問題の火種は、政府が提出した若者に対する不安定雇用法案(CPE)。これが可決されてしまうと、若者はいっそうの不安定な生活を強いられるということで、大学生を中心に全国的な反対運動が起こった。フランスでは若者の失業率が非常に高く、その解決策(全然、解決策になってない)として細切れの不安定雇用(プレカリテ)を押し付けれらそうになったために、怒りが爆発したということ。

 これを読んで僕はけっこう感動したのだけど、フランスでは若者が抗議行動としてターミナル駅の線路上に200人ぐらいで座り込みをして電車を不通にしたり、道路を通行止めにして車を揺さぶったりしても、駅にいた乗客やドライバーは「こんなに若者を怒らせる政府が悪い」と考えて、若者たちの行動を責めたりしないらしい。挙句、警察に線路を占拠した若者が駅から退去されられるときには、駅にいた人たちが彼(彼女)らを拍手で見送ったとか。

 まったく日本なんかにいると、「社会のあり方や政府に盾突く=人に迷惑をかける困ったちゃん」みたいに捉えられるようなふしがあるけれど、このフランスの若者の毅然とした態度を見れば、実は日本がうんこみたいなろくでもない国だということがよく分かる。行動を起こして異議申し立てをするのは、民主主義が認められている国だったら正当な権利行使なのだ。

 日本における政治運動に対する理解のなさを再考するためにも参考になるし、読み物としても面白かった。買うと高いので、大学の図書館にでも買わせるのがベストですなw(ちなみに北大の図書館には置いてある)

 とまぁ、色々雑多な(しかし偏った)本を紹介したのだけど、参考になりそうな本はまだまだ山ほどある。BI(ベーシックインカム)の本とかね。もしほかにオススメの本などあればぜひ教えていただけると、とてもありがたい。

 僕も大して読書量が多くないので、こういう紹介をする時は、読んでる本がどんなもんかバレてしまって困るのだけど、それでも少しぐらい読書してれば、いかに今の就活がおかしくて、それについて誰も表立って反対しない今の日本の現状がいかにおかしいかといことが分かる。逆に言うと、今の就活の現状についていっさい問題意識がない学生っていうのは、単なるバカなんじゃないかと思う(こういう乱暴な言い方はあんまりしないようにしてるんだけど、それにしたって就活を全力で肯定する学生はおかしいと思う。ちなみに問題意識があっても、行動しない人を責める気はない)

 それから、紹介したいけど(めんどくさいなどの深刻な理由により)紹介できていない本もあるので、また機会があれば色々載せたい。

 ちなみに、僕がダントツでオススメしたい本田由紀著「軋む社会」は、いま手元になくて、うまく紹介できるか分からないので、また今度エントリー書くことにする。いや、ホントにいい本なんだけどね。なんで家にないんだろ…w

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2010年8月13日 (金)

栄養たっぷりの道草を食わせろ (もぎツイートへの感想)

 で、前回の茂木氏のツイートに関する僕の感想。

 僕は、「企業において活躍できる人材」などというものを養成することについて、基本的に興味がない。そもそも「人材」なんていう言葉自体が全然好きじゃない(東京で就活くたばれデモをやった際に、「私達は人材じゃないぞー!私達は人間だぞ-!」というコールを叫んだら、参加者の一人から「あれは良かったです」とコメントをもらった。イェイ)。だから、「今の就活システムを続けていると、企業において「活躍できる人材」が育たない」という意見にはそのまま賛同しないのだけど、でもそれと極めて近いところで、僕も問題意識を抱えている。

 それは、何かと言うと「今の就活システムが大学に深く根を張っていると、つまらない人間しか生まれない」ということだ。

 人間が幅広い視野を備えたり、創造的な活動を実践するには訓練がいる。専門的な知識を身に付けるのは一朝一夕ではままならないし、深い人間関係を構築し、多様な人と付き合い、経験を重ねるためには時間がかかる。そうした知識や時間や経験の積み重ねの上に、人間は「その人らしさ」を備えうるし、人間としての「深み」なんていうものを身につける。実際、僕が接していて「おもしろいなあ」と思うのは、多様な経験をしたことに由来する寛容な価値観を持っている人である。

 で、僕が思うのは、そういうものは結果として、企業において「優秀である」と認められるような能力を養成するのではないか、ということだ。あくまで、おまけのような感じではあるけれど。また、アカデミックな現場、もしくは社会的な活動の現場においても能力を発揮できる人に求められる能力というのも、必ずしも大きく変わらないのではないか。様々な経験に裏付けられた人々が、それぞれの個性を発揮する。それが社会の多様性の意味するところのはずだ。

 しかし、いまの大学は全くそうではない。いや、それどころか、その対極にあるといっても過言ではない。

 いま、大学生の生活というのは、ある意味「悲惨」でさえあると僕は思う。勉強したくて大学に入学したはずなのに、早いうちから就職のことについて考えることを求められ、「就職に有利になるか」などということを意識しながら、サークル活動や所属する研究室を選んだりする。

 私立大学などであれば、学部1年生の時点から、「キャリアなんとか」のような授業が設けられ、自分の将来について考えることを強いられることが珍しくない。僕の在籍する北大文学部でも、今年度は既に学部2年生向けに就職ガイダンスが開催された。大学に入り、専門の勉強すら始まる前から就職のことを意識させられて、それで無邪気に自分のやりたいこと(勉学でもサークルでもその他でも、なんでもいい)に没頭できるだろうか。就活のことを強く意識させ、若者を従順な人間に作り変えるというのは、本当に就活の罪深いことの一つである。ちょっと前の学生みたいに、何年も何年も在籍して、その分色んなものを吸収していくっていうのも悪くないじゃないか。

 早い話が、今の大学というのは「直線的な人間」しか養成できないのである。目的があり、そのための過程を逆算して計画を立てる。わき道に逸れたり、道草を食ったり、ちょっと興味のわいた「どうでもいいこと」に全力投球することも出来ない。ありふれたアルバイトと、ありふれたサークル、そこそこの成績とそこそこの社会への関心を持って企業のもとで働くことになるのだ。

 嗚呼、なんという金太郎アメ工場…!!

 ちょっと極端な書き方をしたかもしれないけれど、それが今の大学の姿のだと思う。とにかく、早いうちから就活なんていうものに学生を駆り立てて、将来有望な若者が、「世界の多様な姿」を見ることを妨げるようなことなんて、きっと誰も得しない。バカバカしいことはさっさとやめた方がいい。就活なんて茶番だ。大学から追い出せ。以上。 

 (ホントは「認知資本主義がどうのこうの」ということも書こうと思ったのだけど、それはまた別の機会にでもしよう。僕は本質的には資本主義の論理なんてどうでもいい。でも、それに則ってみても今の大学や就活はバカげてる。本当にわけのわからない話だ)

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2010年8月10日 (火)

脱「忙」。それから、もぎ、ほえる

 最近まで、なんだか知らないが忙しかった。

 7月中は予定がけっこう入っていて、月末締め切りの課題は提出間に合わず、しかし大学5年生にもなると神経が図太くなるので、締め切りを過ぎて提出した(そして受理された)。ちなみに、テーマは(なぜか)有機農業の流通について。比較地域社会学なる授業の課題であった。この課題作成のために調べた有機農業に関する知識を、このブログで披露してもいいけれど、いまは気がむかないのでやらないことにする。
 でも、農業というか食の未来について考えることは、日本や世界のこれからを考える上でも、とっても大切なんじゃああるまいかなどと考えながら日々を過ごしている(むにゃむにゃ)

 まぁそれはともかく…

 課題に圧殺されて、「嗚呼、自分はこんなことにばかり時間を費やして大学生活を終わらせたくないのだ」などと思って、ブログの更新をしたいと思ったときは何度かあったのだけど、結局、時間がなくて後回しにしてしまった。

 そのくせ、更新する時間ができると、「あれ、自分は何を書きたかったのだっけ」と思うようになるので、本当にタチが悪い

 で、ともかく放置気味のブログを更新しようと思っていたら、ちょうどいいところで面白いネタを見つけたので、それを題材にしてみよう。懲りずに就活について。

 僕は長文を書くのがだるいせいでブログは放置していたのだが、twitterは普段から利用している。思いついたことをその場で文字にできるtwitterというツールは、思いついたことをその場で人に伝えたいと思う僕の性にはとても合っている。そのため、毎日、暇さえあれば携帯でぴこぴこと文字を打っているのである。

 で、そのツイッターなのだが、その個々のつぶやきや、ユーザー間のやり取りをまとめた「togetter(トゥギャッター)」なるサービスもある。これは、一定のテーマで個々バラバラのつぶやきを集約したもので、ユーザーが自由に利用することが出来る(つまり、自分が「このテーマでまとめよう」と思ったら自由に使えるのである)。著名人がツイッター上で論争していたりするとすぐに、誰かが「とぅぎゃり」だすのである。

 で、前置きが長くなったが、つい数日前に、脳科学者の茂木健一郎氏(もじゃもじゃしてる人)が日本の就活について連続ツイートした内容が話題になった。発端は、読売新聞に「大卒2割、進学も就職もせず…10万人」という記事が載ったこと。これは今春卒業した大卒者のうち2割に該当する人々が卒業したものの就職などをしていない、ということを報告した記事なんだけど、茂木さんはコレについて、「いや、そもそも日本の就活はおかしいでしょ」とツッこんでるのである。なんとももっともな内容で、せっかくなので、ここでも転載しておく。(そのまま見たい人はこちらで→茂木健一郎 @kenichiromogi さんの日本の就職連続ツイートとその反響



就職(1)大卒2割、就職も進学もせずという今朝のニュース (http://bit.ly/9IP2QS ) に思うところあり、日本の就職について連続ツイートします。

就職(2) 大学3年の夏から、実質上就職活動が始まる日本の慣習は、明らかに異常である。学問が面白くなって、これからいよいよ本格的にやろうという時に、なぜ邪魔をするのか。

就職(3) そもそも、新卒一括採用という慣習は、経営的に合理性を欠く愚行だとしか言いようがない。組織を強くしようと思ったら、多様な人材をそろえるのが合理的である。なぜ、一斉に田植えでもするように、同じ行動をとるのか?

就職(4) 日本の企業がiPadのような革新的な商品、googleやyoutubeのような革新的なサービスを出せない理由の一つに、大学3年から従順に就職活動をするような人材しかとっていないという事実がある。

就職(5) なぜ、卒業した後、世界各地でボランティア活動をしたり、プログラミングの自習をしたりといった「ギャップ・イヤー」を経験した人材を採らないのか。なぜ、「履歴書に穴がある」などというくだらないことを問題にするのか。

就職(6) 新卒一括採用にこだわっていると、毎年同じ時期に大量の志願者のエントリーがあって、人事部もその能力を発揮しにくい。通年でapplicationを受け付ければ、じっくりと人物も見ることができるし、より実質的な採用ができる。新卒という縛りを外して、毎月受け付けてはどうか。

就職(7)波頭亮さんは、東大の経済を出て、都市銀行に入って一ヶ月でやめたら、変わり者だと新聞記事になった。4年間ふらふらした。マッキンゼーでインターンしたら、即採用。一ヶ月後には、マハティール首相の前でマレーシアの国家戦略についてプレゼンしていた。

就職(8) 経営上の合理的な根拠もなく新卒一括採用という続けている日本の企業は、つまり、波頭亮さんのような例外的に優秀な人材を見逃し続けているということである。

就職(9)就職も進学もしなかった2割の諸君、君たちの中には、「ずっと首輪をつけているのが良い」という日本の愚かな社会通念に反発したり、それに自分を合わせられなかった人たちがいるだろう。きみたちこそが、日本の希望だ。がんばれ!

就職(10)マスコミのみなさんにお願い。卒業して、就職も進学もしなかったのが2割、ということをあたかも異常なことのように報じるのは止めてくれませんか? 日本の常識は、世界の非常識。イギリスのギャップイヤーのことなど、少し勉強なさると良い。

就職(11) 新卒一括採用に偏した日本の就職慣行は、国連人権委員会に訴えられてもよいくらいの愚かさのレベルに達していると考える。

就職(12) 一斉に大学を卒業し、一斉に入社して働きだすという日本のやり方は、「ものづくり」中心だった頃は良かったかもしれないが、インターネットがグローバルな偶有性のネットワークを生み出す時代に、全く時代遅れになってしまった。

就職(13)新卒一括採用で、他社に遅れると優秀な人材が確保できないと思っている人事担当のみなさん。それは、おそらく幻想です。本当に優秀な人材は、そんな決まり切ったレール以外のところにいます。そろそろ、御社は、世に先駆けて新卒一括採用をやめてみませんか?

 いちいち、「就職」とつけているのは、「就職に関する話題を連続で書いているよ」というのが分かるようにするためで、twitterでも連続で書けばけっこうな長文になるのだ。しかも、文章で書くよりも要点だけまとめられるので、ある意味効率的だで、なんで僕はtwitter初心者向けのガイドみたいな文を書いてるのかさっぱり分からないw いちいちやることが親切すぎるんじゃあるまいかw

 茂木さんの指摘については、僕も基本的に同意する。どう考えたってバカげてるのだ、日本の就活は。みんなで一生懸命バカげたシステムを構築して、実際ほとんど誰も得していない。このブログでよく書いている通りだ。ちなみに茂木さんは就活くたばれデモのこともいつかブログで取り上げてくれて、「がんばりたまえ」と(上から目線な)メッセージをくれたこともある。ありがたいけど、そこまで言うならデモにも来てほしいですw(詳しくは過去のエントリー参照)

 で、これについて補足的に僕の意見を述べようと思ったのだけど、書いていたら長くなってきてめんどくさくなったので(オイオイ)、続きはまた今度書く事にしようと思うw

 すんません。書いたら読んでください。よろしくです。

 

おまけ→上で触れた読売新聞(2010年8月6日)の記事

 

大卒2割、就職も進学もせず…10万人突破

 大学を今春卒業したが、就職も進学もしていない「進路未定者」が、5人に1人に相当する約10万6000人にのぼることが5日、文部科学省が公表した学校基本調査の速報で分かった。

 昨年度比約3割の増加で、10万人突破は5年ぶり。一方、大学進学率が過去最高を更新するなど、高校から大学、大学から大学院など上位校への進学率は軒並み上昇した。就職を先送りし、進学に切り替える学生が増え、大学卒業後も行き場が見つからないという厳しい現実が浮き彫りになった。

 調査は、毎年5月1日現在でまとめている小・中・高校や大学など教育機関に関する基本統計。それによると、今春の大学卒業者約54万1000人のうち、就職も進学もしていない進路未定者は10万6397人(昨年度比約2万5000人増)だった。

 内訳は、男子5万9116人、女子4万7281人。進路未定者のうち1万9312人はアルバイトや派遣社員など、一時的な仕事に就いていた。8万7085人は卒業後もアルバイトなどをせず、大学院や専修学校、外国の大学などにも進学していなかった。

 国公私立の別では、私立が約9万3000人と全体の9割近くを占めた。また、進路未定者の6割超はいわゆる文系で、「私立文系男子」の苦戦が目立った。

 留年生も進路未定者とほぼ同数の10万6254人おり、うち7万2434人は「1年の留年」。進級時に留年した1~4年生も含まれるが、文科省は、就職浪人や国家資格を目指す5年生も多いとみている。

 一方、高校卒業者の大学・短大への入学志願率は61・8%(前年度比0・6ポイント増)と過去最高。大学院等への進学率も13・4%(同1・2ポイント増)に伸びており、就職を先送りしたケースも多いとみられる。

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2010年8月 7日 (土)

飽きたわけでも、ネタがないわけでも、ましてや死んだわけでもない。ただ忙しいのだ。

近く、ちゃんと日ブログを更新する予定。

上の動画は先日、トロントで行われたG20への反対行動の様子。

なんとなく載せてみた。

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