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2010年2月の記事

2010年2月23日 (火)

警察出てこいデモ!!!!

 あー、僕の大好きな「素人の乱」で、またもマヌケなデモがある!ということで、告知せざるをえないので載せておきます。ひまじんは駆けつけろ!

大変だ大変だ!!!!!!
史上最強のマヌケデモがやってくる!!!

この前の大みそかの晩、新宿アルタ前のカウントダウンに行き、ちょっと人間筆で書き初めでもしてみようかと思ったところ…。
案の定、警察が駆けつけてきて「やめろやめろ」とジャマをしてきた!
すると、人間筆を観に集まった数百人の群衆から警察への大ブーイングが起こった(ほら、いわんこっちゃない!)。
それで、肩身が狭くなってイライラした警官が書初め用の紙を破りだしたり、ドサクサに紛れて殴ってきたりとムチャクチャやりだし、強引に中止させられてしまった! おい、ふざけんな!
(参照↓)

http://www.magazine9.jp/matsumoto/100127/ 

う~ん、この空気の読めなさはいくらなんでもない! 

と、いうことで!!
あまりに場の空気を読めない新宿警察署の諸君を懲らしめるために、路上大パーティーのデモをやってしまうことになった! まいったか、コノヤロー!!
アルタ前に盆踊りのやぐらを組むぞ!!!!!!!

まて、早まるな! 新宿でやると思ったら大間違い。
そんな正面戦をやるほど単純ではないのだ。そう! もちろん場所は毎度おなじみの高円寺!
祭りだ祭りだ! 季節外れの祭りがやってくる!!!!!

そして今回は特別に、世界に名だたるマヌケ署である杉並警察署の現役マヌケ警官の諸君にも参加を呼び掛けてしまおう!

杉並マヌケ警官の諸君!今回ばかりは参加していいぞ!よろこべ!!

交番でハナクソをほじりながら昼寝をしているキミ!
前のデモで指揮官に「走れ」といわれて走ったらつまずいて思いっきりコケたキミ!
交番でずっと野方署の悪口を言っていたキミ!(←これは内緒にしておいてやる)
杉並署の便所でウンコでもないのに個室にこもりタバコを吸って時間をつぶしてたキミ!
街で素人の乱の場所を聞いてきた女の子にナンパをしたキミ!
「おれも本当は素人の乱のデモに参加したいんだよな~」とつぶやいていた○○交番勤務のキミ!
君たちはセンスのない新宿署の連中とは違って、偉大なる役立たず警官だ!
これはもう、警備の機動隊のふりをしながら、マヌケ路上大パーティーに参加するしかない!

2月27日(土)
反新宿署!高円寺路上大パーティざまあみろデモ
14:00~ 高円寺中央公園大パーティ
 ライブ・トークなどいろいろ/酒・つまみ持ち込み自由
15:00~ デモ出発(高円寺一周)
 出演→PunkRocker労動組合(LIVE)、宮崎みのり(演歌歌手)、KEIKOサクヤマ(DJ)、ヨッシー(DJ or LIVE)、白石軍団fromスタジオDOM(LIVE)、APageOfPunk(LIVE)、金目ヨシ子(バイオリン)、えびのお寿司おねえさん(LIVE)山下陽光(なんかやる)、じゃましマン(大騒動)、雨宮処凛(アジテーション)、二木信(文化人)、成田圭祐(気が向いたらLIVE or DJ)ほか/ライブ飛び入り出演も自由
※出演バンドまだまだ募集中です

参加予定:
素人の乱界隈のヒマ人&高円寺周辺の有象無象&全国各地から集まるわけのわからない人々&杉並署員!

※2010.2.27 反新宿署!高円寺路上大パーティざまあみろデモ 【予告編】
http://www.youtube.com/watch?v=mijq-vVqMKQ

 まったくもって面白そうで仕方ないww  こんなデモができるんだから、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと思ったりw

 ところで松本氏は「マガジン九条」で、このデモの申請の様子をレポートしてるので、ひまな人は要チェック!(→「松本哉ののびのび大作戦」) それとデモの予告編は下の動画なので、こっちもチェック!

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2010年2月19日 (金)

くたばれリクルート

 先日、札幌の就活くたばれデモのメンバーの一人が、連絡用に使っているML(メーリングリスト)で、興味深いメールを流していたので、今日はそれを転載することにする。

 内容は、リクルートが主催している合同説明会の報告。ちなみに説明すると、就活デモのメンバーの中には、実際に就活をした人、まだしていない人、そもそも就活とはあまり関係のない人(たとえば既に就職した社会人)など、いろいろな人が参加しているのだが、彼はまだ就活をしていない派の人。

 以下、転載。

最近思うことがあります。「就活くたばれ」といいつつも、「就活童貞」では説得力もクソもないじゃないか!と。
そういうこともあって、デモ参加者を勝手に代表しまして2月10日(水)、札幌ドームで開かれたリクルート主催の合同企業説明会、その名も・・・

    リクナビ就活攻略☆LIVE!(笑)

に潜入してきました。良い迷惑です。

合同企業説明会とは、その名の通り、複数の企業が大会場にブースを設けて学生に対し企業説明や個別相談を行ったりするイベントなのですが、かの『就活のバカヤロー』著者の石渡氏が言うように「イベント化、フェスティバル化」してしまった就活業界を最も如実に表す場でもあります。有名企業の説明会に参加せんがため、鼻を照からせた就活カップル達が長蛇の列を作っている様は、さながら某テーマパークのようでした(写真も撮ってきました。会場内に撮影禁止と書かれていたのですが、テーマパークである以上、撮影ぐらい許されてしかるべきです)。しかも、会場内に出店まで設けている徹底振り。
凄いョ・・テーマパークにみんなスーツ着て来てるョ・・・。

そんな中、私はというと、先ず始めに、ブラック企業として名高い外食チェーンのZ社のブースに興味本位で参加してみました。
さすがブラック!とでも言わんばかりの閑古鳥。隣の北ガスやJTBのブースは立ち見が出るほどの人だかりだったのですが、油っぽい中年人事の執拗な勧誘にホイホイついて行ってしまった私なのでした。弱いチーム程応援したくなる心理、分かりますよね。

狭いブースの中の椅子に座らせられ、「就職活動どう?」とかその人事に慣れなれしく聴かれたので、「ネットでカチカチやってますよ!まさにワン☆クリック就職時代の到来ですねっ!」とか気の狂ったような答えをしたら、「有難うございます!」とかいう訳の分からない返事が返ってきました。

セミナー開始。

「世界の食糧危機を解決したい!」(絶叫)
とか
「仕事に必要なのは目標です!そのためにはやりがいが必要なのです!」(絶叫)
とか
「私達は本気です!」(絶叫)
とか、
犬も食わない精神論の連発に辟易した私は、そそくさと一人立ちました。

退場しようとしたら、後ろに控えていた別の人事(結構綺麗な女性)に、「よかったら、連絡先教えていただけませんか、今度個別的に面会したいので」みたいなこと言われ、適当に書いたカードを渡しました。
カルト教団のセミナーですね。分かります。

大企業の方も見なくては実態は分からないと思い、今度は巨大なスペースを惜しげもなく占有しているNHKに参りました。
開始五分前入場、席に座ってビックリしたのは、なんとアウトソーシングのプロの司会付きで、前面に特大スクリーンと巨大スピーカーが設けられており、さながら音楽フェスティバルのようだったことです(ここらへんが、よく言われる就活業界における企業間格差の表れでしょう)。
出てきた人事は、Z社のときとはうってかわってユルイ感じの人。適当に話をするばかりでした。そして、以後、時間のほとんどはNHK紹介のビデオを見せられただけでした(しかも、このビデオ、以前当のNHKの番組で職員採用情報として一般公開されたものです)。得るものは何もなしといったところです。

なんか馬鹿らしくなったので、家に帰って寝ました。

・・・・・・・・・・・


とはいいつつも、この腐れ就活イベントから、改めて実感したことがあります。

それは石渡氏も指摘するように、就活産業自体が、全体の主役である学生達を追い越してしまって、企業間の広告戦争の場となっているということ。まさにこのことです。

他社に遅れをとるまいと、学生を呼び込もうと必死になっている企業ブースを見ると、それがたとえブラックと呼ばれていようとも、少し可愛そうになってしまいました(だからといって、「やりがい」とか「夢」とかいった耳障りのいい言葉で労働者をいいように使って捨てるその姿勢は断固粉砕すべきですが)。
広く言えば、企業も就活の犠牲者なのではないでしょうか。

今回の収穫といえば、帰り福住駅に向かう道中で、キャピキャピの就活ギャル二人組が、

「××(男の名前)とは絶対付き合えないよ。最高の友達だとは思うんだけどね」
「えぇ〜、いいじゃん」
「だって、アイツ、やさしすぎるんだよ。いい人過ぎる男ってカレシとして現実感ないよね」
「確かにwww]

というガールズトークを盗み聞きして、悦に入ってたことぐらいです。

結論として、

・こんな腐れイベントなんぞ別に参加しなくても良い。ただ、アミューズメント的要素が強いので、意外と暇つぶしにはなる。

・合同企業説明会は、学生本位のものというより、企業の広告戦略の場である。

・後は自分で考えるしかない。

といったところでしょうか。
以上報告でした。

 人によって好き嫌いがあるかもしれないが、こういう脱力系の文章が僕は嫌いじゃないw 就活を小馬鹿にするには、こんな文章がふさわしい。

 思うのだけど、就活の現状というのは、就活に深い関心を持っていない人にはあまり知られていない。就活くたばれに関して批判をしている人の中には、「働く上では就職活動をしなきゃいけないんだから甘えるな」みたいなことを考えてる人もいるのかもしれない。しかし、上の報告でもあるように、「就活」というのは、一般的な「仕事探し=就職活動」というものを超えて、もはや企業にとっての商機のようになっている感がある。

 上の報告をしてくれた彼は、イベント化・フェスティバル化する就職活動に関して、別のメールで以下のようなことも書いている。

能登路雅子さんの『ディズニーランドという聖地』(岩波新書)という本の中に、

「園内全域に散りばめられたアメリカの神話的イメージの中を散策しながら、彼らは民族の英雄と自らを一体化させ、死と再生のドラマを演じ、そして、この世は安全で美しく、希望に満ちた場所であることを確認しあう」(204頁)

という一説があります。

それを件の合同説明会に置き換えて変換すれば、

「会場内全域に散りばめられた仕事の神話的イメージの中を散策しながら、彼らは社員・内定者と自らを一体化させ、理想の人生のドラマを演じ、そして企業は安全で美しく、希望に満ちた場所であることを確認しあう」

となりますが、どうでしょうか。
コトバ遊びですが、なかなか的を得ていると勝手に思っています。

もしも、就職というものがのっぴきならない現実の契機であるならば、その入り口がこのような共同幻想のような形で行われていること自体、ナンセンスに感じられます。

 なかなか面白い指摘なんじゃないかなと思う。

 僕が「就活くたばれ」と叫ぶ理由の一つとして、若者の人生選択の機会を企業宣伝の場とするような企業と、金儲けのためのシステムに組み込む就職情報会社の意図が気に入らないという感情がある。だから逆に言うと、そもそも「就活」の現状というものがどういうものか分かっていない人には、僕のような学生が「就活が気に入らない」「おかしい」と言っても、何が不満なのか分からないんだろうと思う。(もちろん、その商業主義だけが問題ではないのだけど、それが不満の理由なのは確か)

 就活のバカさ加減について知りたい人は、一度でいいから大学の中に入って、掲示板などで就活に関する情報がどれだけ溢れているか見てみて欲しいと思う。ものすごい金をかけて作られた色とりどりのポスターが踊っている様子に首を傾げたくなると思う。

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2010年2月11日 (木)

武器を持たずに戦場に行かせるようなマネだけはよしてくれ。

 「労働相談、文化企画、政策研究・提言を若者自身の手で行うNPO法人」のPOSSEからイベントのお知らせです。東京なんだけどね。

『働く前に労働法を学ぼう! POSSE労働法教材完成記念シンポジウム』

職場で違法行為に遭っても泣き寝入りしてしまう若者が大半という状況で、働く前に労働法の知識を身につけておくことの必要性は急速に上がっています。POSSEは、昨年より労働法教育に関する取り組みを行い、高校・専門学校への出張授業や労働法教材の作成を行ってきました。
このたび、高校生・専門学校生・大学生のための労働法教材が完成する運びとなりましたので、これからの労働法教育のあり方をめぐって、高校の現役教員や教育学の専門家を招いて討論を行います。

POSSEは継続して各教育機関への出張授業を行うとともに、作成した教材を提供いたします。今回のシンポジウムは、ゲストや参加者の方から様々な意見を頂戴し、出張授業の改善や労働法教材の改訂など、今後の活動へ向けてじっくり話し合う場としたいと思います。

つきましては、労働法教育に興味のある教育関係者の方、出張授業に参加してみたいボランティア希望者を始め、幅広い方にご足労いただけますと幸いです。
予約は不要ですので、お気軽にご参加ください。

◆イベント詳細◆
【タイトル】働く前に労働法を学ぼう! POSSE労働法教材完成記念シンポジウム
【日  時】2月13日(土)
【場  所】北沢区民集会所(東京都世田谷区北沢4-24-22)
【アクセス】京王線笹塚駅より徒歩10分
      小田急線東北沢駅より徒歩15分
【講  師】角谷信一さん(千葉県公立高校教諭。『絶対トクする! 学生バイト術』著者)
      本田由紀さん(東京大学教育学部教授。『教育の職業的意義』著者)
      吉田美穂さん(神奈川県公立高校教諭)    (五十音順)
【参 加 費】500円
【Program】14:00 開場
      14:30 開始/主催者あいさつ
      14:35 POSSEスタッフによる教材紹介
      14:45 角谷信一さん報告(労働法教育の実態と課題)
      15:00 吉田美穂さん報告(労働法教育の実態と課題)
      15:15 本田由紀さん講演(労働法教育の必要性について)
      15:30 休憩
      15:40 パネルディスカッション「これからの労働法教育の在り方について」
      16:10 質疑応答
      16:30 POSSE紹介
      16:40 終了
      17:00 懇親会へ

****************************
ボランティアスタッフ募集中!

POSSEでは、調査活動や労働相談、セミナーの企画・運営など、解雇対策キャンペーンを共に推進していくボランティアスタッフを募集しています。多種多様な活動があるので、自分の興味に合わせて能力を発揮できます。少しでも興味のある方は、info@npoposse.jpまでご連絡下さい。
****************************

POSSEは労働相談、文化企画、政策研究・提言を若者自身の手で行うNPO法人です。学生、フリーター、正社員と立場は違えど共にこの社会のあり方に疑問を持った、あるいは社会のあり方にもっとコミットしていきたいという若者が集まり活動しています。

所在地:東京都世田谷区代沢5-32-5シェルボ下北沢301号
TEL:03-5779-1890
FAX:03-5779-1891
E-mail:info@npoposse.jp
HP:
http://www.npoposse.jp/
Mobile:
http://npoposse.jp/mob

 僕が前々から人に会うたびに話していることがあるのだけど、それはまさにこのイベントのテーマになっている「義務教育で労働法に関する教育をするべきだ」ということ。なんでかというと、今の日本では不思議なことに、実際に労働の現場に立つまでに労働法というものについて教えられることはないからだ。

 現在日本では、中学を卒業すれば働くことができる。事実、中卒から就職してフルタイムで働く人も(そう多くはないが)いるし、高校からアルバイトを始める人は多数存在している。しかし、彼(彼女)らが、労働者が行使できる権利や、経営者が守るべき義務についてしっかり知っているかといえば、甚だ疑問だ。

 僕の友人の話だが、こんな話がある。彼は、高校卒業後に諸事情により大学に進学せず、フリーターとして生活していた。彼は、コンビニの深夜勤務で生活費を稼いでいたのだが、ある日「正社員への昇格試験」の話を、社員から聞かされる。その際、その社員から「正社員になるとこういうメリットがある」という話もされるのだが、以下のようなやりとりがあったらしい。

 社員A「正社員になるとな、有休が発生するようになるんだ」

 それを聞いた彼はこう質問した。

 彼「ゆうきゅうってなんですか?」

 もちろん、労働法についてよく知っている方は「オイ!」と突っ込みたくなるような話だろうが、有給休暇は労働基準法によって保障された労働者の権利で、(おおざっぱに書くと)半年間働くことで10日の(給与の出る)休暇が認められるという制度。これは正規・非正規は関係ないので、要するにアルバイトだろうと有休は発生するのだ。しかし、彼はそれ以前に有休(有給休暇)というものの存在を知らなかったのである。

 これをもって「なんて不勉強なやつだ」と言うのは軽率である。何故なら、彼はそれまでの人生において有休というものについて教えられる機会が全くなかったのだから。彼は、その話を聞かされた時点で、一年以上働いていたので、有休は発生していたはずだ。しかし、その存在を教えられなければ、それを消化して給与を得ることは永久にできない。

 労働法(特に労働基準法)などは、労働者が本来自分の身を守るために用いる権利であり、武器である。しかし、そうした武器を持たないまま、押し出されるように社会に出るのが、若者の多数である。実際に、僕も大学の友人に「アルバイトでも有休ってあるんだぜ」という話をすると、「えっ?そうなの?!」と驚く人がほとんどだ。法学部などで、労働法について勉強している人ならば、そうした情報を持っているのかもしれないが、あくまで少数だと思う。

 そうした知識を身に付けず、就職してしまい、現在の日本の「労働法をなんとも思わないような企業文化」に曝されたとき、彼(彼女)らが感じるのは、「有休、全消化なんて都市伝説」とか「サービス残業も仕方ない」といった、感情である。挙げ句に、正当な権利を主張するものに対して「協調性がない」とか「KY」などと呼ぶようなことになってしまう。そんな足の引っ張り合いみたいな価値観はとっとと捨ててしまえばいいのに、そのよりどころとなる知識がない。

 で、そうした状況を改善するために、おそらくもっとも効果的だと僕が思うのが、「義務教育で労働法について教える」ということだ。ただ、いまの学校の先生は忙しいので、手始めに、こうした知識を簡単に解説した冊子のようなものを配布して、「こういう権利があるのよ」と教えるのがいいのではないかと思う。何にもやらないのとでは大違いだろう。その程度であれば、教育の現場でも手作りで出来るはずだ。おそらく、そうした教育のするメリットは、労働法と言うものに対する意識が向上することで、「守られて当たり前」と考えるようになればしめたものだ。

 そういうことを思っていた矢先にこのイベントの情報が入ってきた。ぜひ参加したいけれど、たぶん交通費がないからいけない…誰かスポンサーについてください…(泣

 ちなみに、ここでも就活批判を一言付け加えると、そういう「武器」を授けることもしないで、「いかにして内定を獲得するか」という風に、就活自体を矮小化するようなことをしている大学や就職情報会社、そして就活をやたら美化している学生サークルの罪は重いのではないかと僕は思う。 

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2010年2月 5日 (金)

使い捨てはやめておくれよ。

 別に特に知り合いがいたりするわけではないのだけど、北大職員組合が北大の非正規職員の方に現在の労働条件などについてアンケートをとった結果が出たそうなので、興味のある人は見てみるといいかも。「北大の非正規雇用労働者約800名にアンケートを送り、270名の回答を得た」とのことらしい。

→「北海道大学非正規雇用職員労働・生活実態調査報告書」
  http://ha4.seikyou.ne.jp/home/kumiai/

 前のユニオン・エクスタシーに関する記事でも書いたけど、北大は「非正規職員は三年を上限に雇用する」というルールを採用していて、有能だろうがなんだろうが三年経ったらクビになってしまう(部局の判断で契約更新する、ということもできるらしいけど、ともかく)。今回のアンケートは、それについて当事者がどう考えているのか、というのが一つのポイント。

 ちなみにさーっと見た感想としては、非正規職員は圧倒的に女性が多くて、そして多くの人は今の労働条件を改善してもらうために正規職員にしてほしい、と思っている模様。あと、独立生計を立てていない(立てられない)という人も多いみたい。

 さて、北海道大学はどう出るのか…目が離せないところだ。

 ちなみに、僕は個人的にはこういう話には関心がある、というか「関心持たなきゃ」と思っているのだが、大半の北大生はそういった話に全く関心がない。いや、関心がない以前にそういう話を「知らない」。自分達が生活している大学の仕組みがどうなってるのか、よく分かっていないっていうのはなんだかまずいんじゃないかなぁと思う。「大学がワーキングプアを量産している」なんてまずいじゃないか。でも、みんなよく分かってないんだよなぁ。その延長線上で「社会」に出て、どうやって生きるつもりなんだろう。何の問題意識もなく?

 うーん、こまるなぁ。なんだか。

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2010年2月 3日 (水)

学生を飼いならす「奨学金」という首輪――「ブラックリストの会」に関して

はいはい、元気な京都の学生さん(など)によるデモのお知らせです。

学費をタダに!
奨学金ブラックリスト化反対デモ!

 

  2010年2月7日(日)
  14:00〜三条河川敷
  ・現役学生・院生の「私にもしゃべらせて」
  ・現在奨学金滞納中「なぜ奨学金が返せないか」
 

  15:00~;デモwithサウンドシステム
  三条→四条河原町→烏丸→Uターン→三条
 

  ※仮装・コスプレ歓迎
  優秀コスプレ賞あり!
 

  マジヤバ!学費が高い!
  奨学金がブラックリスト化されて一年「お金を返さないのは、モラルが足りないから」  と話していた日本学生支援機構自身の調査で、滞納者の8割が年収300万円以下だったということがわかったよ・
  「やっぱり、返したくてもかえせないんじゃん。」
 

  かつてないほど高くなっている日本の学費!
  国連加盟国のほとんどが、大学とかの学費はタダにするという条約にサインして、 世界はぶっちゃけ学費タダの流れ、サインしてないのはルワンダとマダガスカルと日本だけ、こんなのってありえない!
  国立もバカみたいに高いけど、日本の大学はほとんど私立。
  お金持ち諸国の中でここまで教育に金を使わない国はめずらしいらしい。
  「私立も国立も、学費はタダであたりまえなんじゃん。」
 

  とゆうわけで寒いけど学費タダ。そして法的にも、人道的にもどうかしてる奨学金のブラックリスト化反対のためのデモを今年もやるよ!
  言いたいことを書いたプラカードを持ってくるといいことあるかも!
  コスプレ・キャラチェンジ大歓迎!
  主張を言うのも、ただ踊ってるだけでもOKなサウンドデモだよ!
  日曜は三条河川敷へ!
 

    ブラックリストの会 http://kanekaese2009.web.fc2.com/
  連絡先 09078729327(しろー)
 

    ※前回に引き続き、どうせやるならコスプレしたほうがいいので、ガチガチのコスプレ、ちょっと変えた髪型、いつもと違う眼鏡などでお越しください。
  なお今年の最優秀コスプレ賞はド○キで買ってきた「異様に黒いキ○ィちゃんの着ぐるみ」です。
  着れば確実に革命が起こる!
 

  では2月にお会いしましょう

 

 日本で生活していると、「奨学金=返済しなければいけない」という認識があるかもしれないけれど、これは国際的に見たら別に当たり前のことでもなんでもない。

 現在、国際的には、人種、国籍、家庭状況などに関わらず等しく教育を受けるのは権利(人権)とされている。「お金がないから教育を受けられません」なんていうのははっきり言って、人権が侵害されている状況なのだ。事実、上のデモ趣旨文でも触れられていたが、日本政府は国際人権規約のA規約に批准しつつも、その中の「高等教育の漸次的な無償化」を目指す条項(13条2項C)を留保し続け、実質的に拒否している。

 これを留保し続けている国は、同条約に批准した160カ国の中で日本とマダガスカルだけ。別にマダガスカルをバカにするわけではないけれど、「経済的なパワーが全然違うマダガスカルと比べられていいのかよ、日本」などと思う。

 もちろん、これに批准したらすぐに学費がタダになったりするわけではないけれど、しかし、そういった方向にすら向いていない、というのが現在の政府の状況なのである。これはちょっと(というかけっこう)腹が立つ。

 参照→「国際人権規約 高校・大学の学費無償化条項  留保 日本など2国だけ」(しんぶん赤旗 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-08/2009060801_03_1.html

 ということで、要するにそもそも学費なんてタダでいいものなのだ。もしくは家庭の所得状況に応じてタダにするといったことも考えられる。それが国際的なスタンダードのはずで、奨学金という名の学資ローンを貸し付け、挙げ句に返済できなければ、即刻ブラックリストに登録するなんて、人権侵害もはなはだしい。そんなことしても、得するのは一部の金融機関と天下り団体の「日本学生支援機構」だけであることは目に見えているにも関わらず。

 こうした「首輪」をはめられては、学生も血相を変えて就活に挑まなければいけなくなる。誰だって、こんなブラックリストに名前を載せられたくはない。だから、奨学金は就活を促す圧力装置としても機能していると言えるだろう。全くもって腹の立つ話だ。

 そういえば、最近出版された『ルポ貧困大国アメリカⅡ』にも、アメリカにおける学費の高騰と学資ローンの話が載っていた。学生は、学資ローンのことをよく知らない(知らされない)ままに借りるが、卒業後に十分な収入が得られなくなり、返済が滞ったが最後、雪だるま式に返済額がふくらんでしまう、という恐ろしい話だった。教育と言う未来へ投資するはずのものが、学資ローンビジネス(ロビイングもかかさない)の手によって食い物にされてしまうというのは、本当に危機的な状況だと思う。日本はアメリカのマネして、「学費は自己負担で」とか言ってるのかもしれないが、本当に勘弁して欲しい。

 もう札幌でもデモやろうかな。「学費タダにしろ」デモとか「奨学金はいらない!スカラーシップをよこせ!デモ」とか。賛同者は連絡ください。言いたいことはバンバン主張していきましょう。

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2010年2月 2日 (火)

一人称を貫く森達也――『死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』

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著者:森達也
販売元:朝日出版社
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 かつてオウム真理教のドキュメンタリーを作成した森は、オウムの起した一連の事件に関わっていた元信者達が次々と死刑判決を受け、「確定死刑囚」となっていく現実に直面し、死刑について考えざるをえなくなる。そこで、死刑を取り巻く状況や、それに関わる人たちへの取材を通して、死刑という重要なテーマについて考察する。

 取材の対象は、死刑廃止を唱える政治家、教誨師、元検察官、元死刑囚(不思議な表現だが、こういう人も実際に存在する)、死刑をテーマにした漫画の作者、家族を殺された遺族など多岐にわたる。取材は3年以上を費やしたという。

 そこから、見えてくることことは、一つにこの日本と言う国では死刑という制度が圧倒的に不可視の状況に置かれているということである。一般市民にとって、死刑という制度とその周縁にあるものは、ブラックボックスに包まれており、それを詳細を知ることは非常に難しい。それはメディアも同様である。そのため、死刑に関する十分な議論が尽くされているとは言い難い状況で、「存置」「廃止」といった感情論で世論が決まっているような感覚がある。例えば、「死刑執行後に冤罪が証明された場合の補償の上限額は三千万円」(刑事補償法第四条)などということを知っている人がどれだけいるだろうか?

 そして、こうした取材の後、森が達する結論は、非常に主観的な廃止論である。といっても、それは単純な「死刑なんかいけないよね」というレベルの話では当然ない。むしろ、あらゆる論理的な議論を考慮したうえで、「でも僕は自分の知っている人間には死んで欲しくない」と「情感」に基づいて出した結論なのである。

 人によっては、これを感情論への逃避と考えるかもしれないが、しかしこれは森自身のある種の「誠実さ」の表れだと僕は思う。抽象的な三人称複数(「われわれ」)に頼らず、一人称(私)を重視してきた彼が、重大事件の加害者でもなく、被害者でもないという事実の前に立ったときに、死刑について声高に喋れることはないという結論が出てくるのは自然であろう。
 
 ということで、森の、よく言えば実直で正直な、悪く言えば優柔不断で踏ん切りのつかないような態度がよく表われている著作。死刑について考えるきっかけとしては入門書のような感じで読めばいいのかも。

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