« 拝啓 海外ニート様 | トップページ | 一人称を貫く森達也――『死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』 »

2010年1月27日 (水)

「就活くたばれデモ@TOKYO」の報告記事

 1月23日、デモしている最中に、偶然J-CASTの記者(編集者?)の人と遭遇して、取材されたので(いや、僕は何も聞かれてないんだけどね)、その文章をデモの報告の代わりに載せておきます。

 文章後半に、「後方でハーモニカを吹き鳴らす若者がいるなど」とありますが、それはワタクシですw

 「若者」とかいって、絶対学生に見られてないんだろうな…悲しいww

以下、転載
ーーーーーーーーーー

「就活くたばれデモ」東京でも開催 2ちゃんとグーグルが学生をつないだ
2010/1/24 19:06 「J-CASTニュース」

http://www.j-cast.com/2010/01/24058578.html

 「就活くたばれデモ」と銘打った大学生たちのデモ行進が2010年1月23日、東京のオフィス街で実施された。「就活のバカヤロー!」と書かれた横断幕をもって「希望がないよ!」などと訴えた学生のほとんどは、デモ初体験。ネット掲示板で生まれた着想が、バーチャル空間での議論を経て、リアルな共同行動につながった。

デモには、東京都内の大学生を中心に10数人の若者が参加した。ほとんどが男性で、女性は1人だけだった。午後2時半、銀座1丁目の公園を出発したデモ隊は、オフィスビルや店舗が建ち並ぶ外堀通りを北上。東京駅前にあるリクルート本社の前を通過して、日本橋までの約2キロを歩いた。


「就活のあり方に不満があっても、声に出すことができない」

「就活のバカヤロー!」と書かれた横断幕をもって東京・日本橋付近を歩く大学生たち 学生たちは「お先まっくら」「毎日いきづらい」などと書かれたダンボール紙を手にもって、「就活茶番!」「勉強させろ!」「希望がないよ!」とシュプレヒコールをあげた。ただ、今回初めてデモに参加したという学生が大半だったこともあり、総じておとなしい印象。沿道の人達は「いったいなんだろう」という表情で見守っていた。

今回のデモは、2009年11月に札幌で実施された「就活くたばれデモ」に刺激された東京の大学生たちが中心となり、インターネット上で企画された。

きっかけは、ネット掲示板「2ちゃんねる」の大学生活板に「関東でも就活くたばれデモをやろう」と呼びかけるスレッドが立ったことだ。その後、だれでも自由にページを編集できる「WIKI(ウィキ)」や、見知らぬ人たちがネットで議論できる「Googleグループ」といったネットサービスを活用して、企画を煮詰めていった。

Googleグループに参加したのは約30人。東京にかぎらず北海道から沖縄まで全国の若者が語り合った。その結果、就職情報サービスを運営するリクルートにアピールしようということになり、本社がある東京駅周辺でデモを実施することが決まった。

それにしても、なぜ「就活くたばれデモ」なのか。言葉の響きからすると、就職活動そのものを否定しているようにも聞こえるが、そういう意図ではないという。企画の中心となった都内私立大学の2年生は

「現在の就職活動のあり方を世に問いたいと考えた。今は1年生から内定者と話をしたりして就活を始める人も出ているが、このまま早期化していく流れが強まると、もう大学ではないのではないかという意識があった」
と話す。また、大学院に行くか就職するかで悩んでいるという早稲田大学の3年生は

「大学生の多くは今の就活のあり方がおかしいと思っているのに、そういう不満を声に出すことができていない。こういうデモによって不満を可視化し、それをきっかけに就職情報会社や企業も含めて議論していければいい」
と語った。


欧米と違って、日本にはデモの文化が根付いていないといわれる。特に学生運動が盛んだったころを知らない20代、30代の若者はデモに参加した経験もなく、どのように実施したらいいのかよく分からない。今回も経験者がほとんどいないなかで、警察との対応やルート設定などで苦労したという。

初めてデモに参加した学生の反応は、

「沿道の視線が気になり、緊張して周囲を見られなかった。恥ずかしくて、前だけを見て歩いていた」(法政大学3年生)
というものもあれば、

「公道を歩いているうちに気分が高揚してきて、面白かった。またデモがあれば参加したい」(明治大学3年生)
という意見もあり、さまざまだ。

現代の若者のデモといえば、東京芸大の毛利嘉孝准教授が『ストリートの思想』(NHKブックス)で紹介しているように、既存の労働組合や市民団体とは無関係の、自由気ままな新しいタイプのデモが東京・高円寺などで実施されている。今回の「就活くたばれデモ」も後方でハーモニカを吹き鳴らす若者がいるなど、それを意識したような動きもみられた。

以前、学生デモを企画したことがあるという前出の早大3年生は、

「デモには『怖い』『イタイ』というイメージがあり、男性中心になりがちと言われている。今後は僕らももっと戦略を練って、より見られることを意識したパフォーマンスをしないといけないだろう」
と話している。

|

« 拝啓 海外ニート様 | トップページ | 一人称を貫く森達也――『死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』 »

就活くたばれ」カテゴリの記事

コメント

日本の大学生の就職率が過去最低、日本全体の失業率が過去最悪、就活の早期化、などの問題は日本の政治などの問題、いわばマクロの問題です。しかしAさんが株式会社Bという一企業の採用選考に落ちたり通ったりするのはAさんの問題、いわばミクロの問題です。自分のことをたなにあげてミクロの問題をマクロ問題にすりかえる人が多いのが問題だとおもいます。

投稿: 人事部員 | 2010年1月27日 (水) 05時21分

>人事部員

マクロの影響が個人に及ぶのだから、ミクロとかマクロとかいうのははっきり区別できるものではなくて、地続きなんです。

あなたが勉強不足なのは、あなた個人の問題かもしれませんけれど。


投稿: O瀧 | 2010年1月27日 (水) 20時54分

>人事部員さん

就活くたばれデモの参加者です。
人事部員さんのご指摘はもっともだと思います。
社会というマクロを口実に、個人というミクロの努力を怠ってはいけません。

ただマクロへの改革を求めつつ、ミクロ単位で就活に励むことは不道徳でも何でもありません。
デモ参加者は就活生だけでなく、過酷な競争に不安を覚える二年生や、既卒者や就労者もいました。

政治や社会に無関心な国民が増えるのは、長期的には好ましくないと思います。
勉強不足だった点もあるにせよ、社会に関心を持って行動を起こすことは悪いことではないと思います。

今回のデモは、私自身はミクロの事情を抜きにして(記者の人にも、私自身の事情ではなく若年層を取り巻く労働環境について語りました)、
マクロへの改革のためにデモに参加しました。

昨今の雇用情勢を斟酌していただき、ありがとうございます。
一般の方のご意見として反省・参考の材料にさせていただきます。

投稿: くたばれデモ参加者 | 2010年1月29日 (金) 00時17分

日本の就職活動システムは確かに、特殊。

ただ就活に失敗してる人達やまだ就活してない人がやるだけなら説得力はない。
大学や、経団連、大手企業の人事、内定者など経験者の協力も取りつけないと。

投稿: M史 | 2010年1月30日 (土) 09時36分

>しかしAさんが株式会社Bという一企業の採用選考に落ちたり通ったりするのはAさんの問題、いわばミクロの問題です。

というのは、マクロとミクロが関係ないと主張しているように思われます。ミクロの問題であり、マクロの問題でもありうるので一概にそのように断定するのが適当だと思いません。しかし、ミクロだのマクロだのといった言葉の使い方や定義が本質的ではない。

自分のことをたなにあげて、”ミクロやマクロレベルの問題をとわず、就職活動が成功しないこと”に合理性なく批判を行うことこそ問題だ。それはNGだと思います。

ただ、デモ参加者さんのコメントを見ているとそういうレベルの文句を言っているのではないと思うのです。しかし、あえて批判させていただく。

>マクロへの改革のためにデモに参加しました。

それは現状認識を間違えているのも甚だしい。あなたがたの批判している事象がすでにマクロの問題を取り違えているのだ。

何故なら、もし、就職活動がうまくいかないからといって”がむしゃらに雇用を増やせ”と政府とか企業とかに主張するのであれば、個別の企業の経営不振につながるのだ。

利益につながらない人間を雇っても、企業は膨大な人件費を割くので収益は減り、景気はよくならないでしょう。こういったミクロの問題が、さらにマクロレベルで考えると経済全体に暗い影を差し、雇用問題解決を困難に貶めるのだ。

この意味で、そういったデモは所詮ルサンチマンにすぎないのでは?雇用情勢の不安に文句を言うのであれば、反対するべきは煽動的な感情論ではなく、雇用規制問題ではないか?市場原理の問題を解決したいのであれば、市場原理にのっとった解決を求めるのが合理的ではないか?

雇用規制がマクロに雇用に及ぼす影響というのはOECD報告書に詳しく紹介されている。北大生のブレインを信じてここまでいえば勝手に理解できると考え、書かないけどそういった政策レベルの具体策もなく、マクロ経済の根本に文句を言わないのであれば、問題提起として意味をなさないんだよ。

投稿: 田中彰浩 | 2010年1月30日 (土) 18時50分

この問題は経済学・ビジネスの言葉と社会科学の言葉で語る人で必ず意見が乖離しますよね(笑

「解雇規制を緩めろー」「短期間の失業手当を交付しろー」「正社員の雇用流動性高めろ―」←これがネットのビジネス畑の人がお望みのシュプレヒコールかなヽ(^。^)ノ

投稿: デモ支持者 | 2010年1月30日 (土) 20時48分

>田中彰浩さん
ご意見ありがとうございます。
雇用の流動性と経済のパイの大きさに目を向けよ、というご指摘でしょうか?
私は経済面では新自由主義で、思想面では左翼です。
だから私自身の主張はおおむね田中さんと同意見で、左翼面の性格から付け加えると以下の三点。
・就職難易度の世代間格差(ノンワーキングリッチ問題/解雇規制の緩和)
・法人税や関税による政策で企業設備の海外流出を防いで欲しい
・負の所得税やベーシックインカムによる透明性の高いセーフティネットの拡充
ここらへんになります。
企業は内部留保金蓄えすぎじゃないの?という感情面での反発もありますが……

ただ、くたばれデモの参加者は必ずしも全員が新自由主義者ではありません。
どちらかといえば、「大きな政府」志向の人が強い印象でした。
デモ支持者さんのご意見にあるように、経済面での議論より、社会科学面での議論が活発でした。

またデモの目的自体が、一つの主張を訴えるとしたものではないのです。
「就活くたばれ」と叫ぶことで、若年層の雇用問題に関心を持ってもらい、様々な人に考えていただきたいのです。
だから、主張の巧拙は実はさほど問題ではなく「注目を集めれば勝ち」という部分もあります。
私たちより知識や経験のある方の意見を引っ張り出し、議論していただきたいのです。
田中彰浩さんや人事部員さんからコメントをいただいたので、一定の成功を収めたといえるかもしれません。
経済政策の面で考え方の違う人間同士が、あえて考えを一つにまとめず、協調していたのもそういった背景があります。

それでは、ありがとうございました。
よろしければ、こちらにもご意見を下さい。
http://www31.atwiki.jp/kutabare-demo/

投稿: くたばれデモ参加者 | 2010年1月31日 (日) 15時42分

「ミクロの問題をマクロの問題に摩り替えるな」云々議論がありますが、
同様の批判は企業側にも当てはまるのではないでしょうか。
つまり、
「自社の採用人数を絞らざるをえないのは政治・経済のせいだ」
とか。
企業も学生もお互い様なのです。
それを棚に上げて、学生にのみ責任を帰すのは大人としてちょっと情けないですよね、というか見苦しいですよね(苦笑)

ともあれ、一つ確かなことは、昨今の不況で、リクルート型の新卒一括採用システムの不合理性が暴露されたということ。

リクルート、よく言いますよね。
「就職活動は主体的に。シュウカツに明確な答えなんかない」
とか。
だとしたら、御社の開拓した就活体系が不合理である以上、主体的で頭のマトモな学生は「就活くたばれ」の方向に向かっていくことは必然なのではないでしょうか。
だって、茶番に対して主体的でいろなんて気が狂ってるでしょ。
茶番しなきゃ就職できないなんておかしいでしょ。


そういえばリクルートも、当時の学生達が既存の雇用システムに異をとなえたところから発足しましたよね。
だとしたら、なおのこと、就職の主役である現在の学生達がそれに異をとなえることはリクルートの存在意義からしても、しごく真っ当なことではないのでしょうか。むしろそういう学生こそ、あんたら企業の求めている「主体性」のある人間なんじゃないんですか!?

さらに言えば、そのような不合理な就活システムに慣例であるということだけで惰性でただ乗っかっているだけの企業こそ、甘え(笑)ているようにしか見えません。

だれも就職したくないなんて言ってません。
甘えんな企業、リクルート。


投稿: 豚 | 2010年2月13日 (土) 14時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1235827/33139942

この記事へのトラックバック一覧です: 「就活くたばれデモ@TOKYO」の報告記事:

« 拝啓 海外ニート様 | トップページ | 一人称を貫く森達也――『死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う』 »