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2009年7月 8日 (水)

大麻と成田さん--大麻の医療使用について

ナリタケンイチさんと言う方が、大麻取締法に立ち向かっている。

詳しくは、氏の立ち上げた医療大麻解放戦線(名前がカコイイ!)に書いてあるのだが、彼はクローン病という難病に体をおかされ、その治療のために大麻を使用していた。

しかし、2008年の11月、安全な日本のひまな警察官に大麻取締法違反で逮捕されてしまう。

だが、彼は「自分の大麻使用は、あくまで医療目的であり、生活のために必要な行為である。それを妨げる大麻取締法の方が間違っている」と主張し、裁判で徹底的に争うことを決意する。

ここでまず大麻について無知な日本人が注目するべきことは何か。

それは、

大麻は医療使用できる

ということである。

これは大麻を取り巻く問題の中でももっとも重要度が高いといって差し支えない。

大麻の医療使用とは文字通り、病気の治療のために大麻を使う、ということである。日本では知られていないが、大麻には医療使用で効果があるということが医学的に認められている。

効果があるのはHIVやがん、多発性硬化症、緑内障、その他の様々な病気に対して。モルヒネも効かない患者に対して痛み止めとして効果があるという例もあり、その可能性ははかり知れない。

事実、アメリカ、カナダ、オーストラリア、それと多くのEU加盟国では医療目的での大麻使用を一定の条件下で認めている国が多い。

例えば、カナダでは下記のカテゴリーに属する人々に、医療大麻の所持を認めている。

1、末期的症状を持ち、予後が12ヶ月以内のもの。

2、多発性硬化症、脊髄損傷や疾患による激痛や継続的な痙攣を持つもの。がんやエイズ・HIVによる激痛や食欲不振、激しい吐き気などがある者。

3、重症の関節炎による激痛や癲癇発作を持っているもの。

とのこと(長吉秀夫『大麻入門』より引用)。

しかし、日本では大麻の医療における使用は全く認められていない。

何故なら、日本の大麻取締法はいかなる場合であろうと大麻吸引などの使用は認めていない(禁止している)からであり、医療のための研究であっても例外ではないのである。

そのため、実用化する以前に、臨床実験すら行われていない(行えない)というのが現状なのである。

(というか、日本では「大麻→ドラッグ→ダメ・ゼッタイ」という図式が強固なため、大麻について議論すらされていない)

これによって被害をうけるのは、病気を持った当事者である。

冒頭で書いたナリタさんの例はまさにその典型である。

大麻を嗜好品として使う場合には、

「別に吸わなきゃいいだけじゃん」

ということで片付けられる場合もあるし、それはそれで一理あるが、医療使用に関しては、それでは済まない。場合によっては人命に関わる問題である。(最近、話題になっている臓器移植の問題とも全く無縁ではないだろう)

成田さんの裁判を通して、日本人の大麻に関する意識や大麻取締法が動いていったらこんな素晴らしいことはない…!まさに日本の大麻解禁の歴史に残る裁判となるだろう。

がんばれ、成田さん!応援してます!

日本の大麻の未来はあなたにかかっています!

「医療大麻解放戦線」→http://www.iryoutaima.org/at1st.html

「医療大麻解放戦線ブログ」→http://ameblo.jp/iryou-taima/

「@niftyニュース」(いつも「いい記事」を書く『週刊朝日』の医療大麻に関する記事が載っています。必読!)→http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20090617-01/1.htm

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